［大陸14学校］9. 金鎭香講演（7）統一費用と分断費用

韓国人はほとんど分断終息と平和統一を望んでいますが、米國のネオコンと日本の極右と韓国の土倭はそうではありません。 統一パートナーの北韓を危険な存在と誇張し、統一勢力を赤に追い込みます。 そのように分断と葛藤を維持し、統一を遅らせます。

 

不幸なことですが、この戦略はまだ効果があります。 尹錫悦 政府が選出されたのを見れば分かります。 日米の極右政府が韓国の土倭を支持しているからでしょう。

 

 

日米は執拗に北韓の核兵器開発を阻止しようとしましたが、阻止できませんでした。 皮肉なことに、日米と土倭が醸成する敵対感から、北韓は核兵器を開発しなければなりませんでした。 経済封鎖の中でも核兵器の開発に成功したのは、それが生存保障の唯一の方法だと判断したからでしょう。

 

北韓の核阻止に失敗した日米と土倭は最近、南北統一を妨害するための別の戦略を開発しました。 天文学的な統一費用です。 南北の統一にはドイツ統一よりも多くのお金がかかるだろうということです。

 

これに対してキム·ジンヒャン先生の講演が「真」を明らかにします。 (1) 韓国の統一はドイツの吸収統一とは違って国家連合の方式なので、ドイツのように多くの統一費用はかかりません。 (2) 統一費用の推定値の根拠が曖昧で、日増しに膨らんでいます。 (3) 予想される統一費用よりすでに毎年支払う金銭的、非金銭的分断費用がはるかに大きいです。

 

統一費用をめぐる議論はすでに十分に議論されており、論駁も終わったもようです。 統一費用論議を決定的に終息させたのはチョン·セヒョン元統一部長官です。 彼は統一費用を年間GDPの6-6.9%、分断費用を年間GDPの4-4.3%と推定しています。 そのため、統一費用から分断費用を差し引いた純統一費用は年間GDPの2-2.6%水準で、2018年のGDP（1兆5千億ドル）を基準に300億-390億ドルです。 年間の国防費より少ない金額で十分に支払われます。

 

 

「天文学的統一費用」はフェイクニュースですが、まだ通用します。 フェイクニュースはその嘘が明らかになった後も、合理的な理解が足りない階層を中心に効果を継続するものですから。

 

驚いたのは統一費用の偽ニュースを初めて流したのが日本だという丁世鉉長官の主張でした。 私が読んだ記事と論文には出所が出ていませんでしたが、今度丁世鉉長官に会ったらぜひお聞きして確認してみたいです。

 

統一費用で韓国人の統一意志を削ろうとするのはアメリカも同じようです。 三星経済研究所は2015年に統一を仮定し、10年間で統一費用が545兆8千億ウォンだと発表したことがあります。 ところが、米國のランド(RAND)研究所は最高2千兆ウォン、スタンフォード大学は最高5,850兆ウォンと推定しました。 三星経済研究所より最低4倍、最高10倍を超えています

 

日本と米國の統一費用の推定値は常に韓国の推定値より高いです。 しかし、そのような莫大な金額をきちんと検証する方法はありません。 韓国民を怖がらせ、統一意志をくじくための脅威用の数値だという疑問を払拭するのは難しいのです。統一費用をめぐる議論からも日米と土倭がどれだけ韓国統一を嫌うかが分かります。

 

 

しかし、天文学的なコストにもかかわらず、ドイツは統一しました。 今になってドイツ人が後悔しているようではありません。 韓国人は日本極右の「言葉」を信じるべきでしょうか？ それともドイツ人の「行動」を信じるべきでしょうか？

韓国の統一費用論議を真っ先に提起したのが日本だという点に驚きですが、理解できます。 日本の極右と韓国の土倭にとっては民族よりもお金の方が大事なようですからね。

 

ところで、もし韓半島の代わりに日本列島が分断されていたら、日本の極右派は「お金がかかるから統一しないようにしよう」と言ったのでしょうか？ (継続、jc、2023/10/07)